金融機関を開拓する際の必須項目
会社員が平日働きながら金融機関を開拓していくのは相当ハードだと思いますが、やる価値は多いにあります。
時間や体力を割けず、業者に任せきり・・という不動産投資家が多いからこそ、自分で金融機関を開拓できれば強力な武器になるのは当然です。
金融機関が嫌う人の特徴
まず何事も「嫌われる」と上手くいきません。
金融機関から嫌われる=「この人にお金を貸しても大丈夫かな?」と思われることです。
そう思われると体の良い断り文句で見事に玉砕するのはもちろん、その後も悪印象をずっと引きずる事になります。
どういう人かというと、不動産投資を「楽して稼げる不労所得」と捉えていたり、余りに知識がない人です。
・「家賃収入で早く会社を辞めて悠々自適に暮らしたいんです」
・「買った後は自動で家賃が入り続け、値上がりも期待できそうです」
・「不動産投資本で読んだ通り、自己資金を一切入れずに特上物件を買いたいです」
色々ありますが、こういうド素人系が一発で嫌われます。というか舐められるのです。
もちろん、こんなに分かりやすく言う人は流石にいないと思いますが、金融機関の担当者は浅はかな考えを簡単に見抜いてきます。
「あぁこの人って不動産投資を理解してないけど頑張る事もできない。要は楽して稼ぎたいみたいな人ね」
と内心思う訳です。
金融機関が融資審査する時は、年収や資産なども勿論見ますが、それ以前に「この人に貸して大丈夫か?」という判断をされるのが大前提です。
それを踏まえて開拓しよう
なので、あくまで「不動産賃貸業の経営者」という自覚を持って当たるのが大切です。
そう考えると、何をした方が良いのかアイデアが沸いてくると思います。
①自己紹介資料作成
金融機関からすれば、どこの馬の骨とも分からない人間がいきなり現れ「お金を貸して下さい」と言われる訳なので、即答できるはずがありません。
私の場合、
・所有物件の稼働状況
・他のビジネスの概要と成績
・経営している会社の成績
・会社員時代の就職企業と業務内容
・自分の性格や今後の展望のまとめ
をWordで書いたものをファイルにまとめています。
要は自分の事が最大限に分かる資料を作成し持参する訳です。
②物件概要と収支計画
これまで取引のなかった金融機関の場合、審査に当たり購入候補物件の資料の提出が求められます。
・物件概要書
・レントロール
は必須で、登記簿謄本や評価証明書なども求められるケースがあります。
その辺は不動産会社から取り寄せればOKですが、収支シミュレーション資料も添付した方が良いでしょう。
(時間が無い時は金融機関から求められるものだけ先に提出し、後日資料を持ち込んでも良いと思います)
添付しないまでも「資料提出時」に簡単に説明できる位はシミュレーションしておくべきです。
③収支シミュレーション資料
受付時に提出しないケースもありますが、後日必ず提出するようにしましょう。
ポイントは「購入後、勝算があるか?」が分かりやすくプレゼンされているかどうかです。
・市場より安く購入しているか
・該当エリアの需要や相場を掴んでいるか
・近隣のライバル物件と比べ優位性は明確か
・収支がしっかりと回る無理のない計算になっているか
「この辺の物件の相場やスペックの平均を考えると、今回の物件だと充分に勝算はあります。理由はこちらに記載している通りです。よって今回のチャレンジは決して無謀なものではなく、トライするに値すると判断しました。是非融資して頂きたいです」
このようなストーリーが出来る物件かどうかです。
これらの下準備を行わず金融機関に当たっても、お互い時間の無駄であり時間がない場合は①と②の物件概要書とレントロールだけ持っていけば良いと思います。