非公開物件を見つける単純な方法

不動産投資家は「非公開物件」を常に探していますが簡単には見つかりません。

楽待や健美家といった一般のポータルサイトに流れる前にレインズと呼ばれる不動産会社用のサイトに掲載されます。

レインズに載った時点で日本の不動産会社の目に晒される為、非公開物件であるはずがありません。

そしてレインズに掲載するとデメリットもあります。
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レインズに物件を載せると、登記簿情報から売主にアポを取り勝手に媒介契約の交渉をされたり、酷い会社だと勝手に自社サイトに売り物件として掲載してたりする。売り物件情報が人目に触れるとデメリットもあるので、レインズにお宝物件が出る訳ではありません。お宝物件は表に出ないからお宝なのです😌
— 中村社長@web系不動産投資家 (@nakaweb_fudosan) October 17, 2020

不動産市場の非対称性

不動産取引は普通の市場と比べ、明らかに閉鎖的な環境でされている前提があります。

普通だと買い物するときはネットで調べたり店を比較したり、クリアな状態で取引ができるはずです。

しかし不動産の売買は違います。

前述した不動産会社側のデメリットに加え、契約の両当事者も「非公開」を望むことが多いものです。

売主「会社の資金繰りのために不動産を売るけど、そんなことバレたくない」
買主「ポータルサイトなど一般に出回っている物件は取り合いになるから、表に出てない不動産情報が欲しい」

理由は様々ですが、このようなことが日頃から起きているのでお互いの利害が一致します。

さらに不動産会社もレインズへの掲載など手間が減るので、水面下で取引されるに越したことはありません。

以上の理由から、クローズドな商慣習が成り立ち易いのは当然なのです。

お宝物件はどこから生まれるのか？

不動産投資家が血眼になって探している非公開物件ですが、やはり不動産会社が持っている事が多いでしょう。

懇意にしているオーナーがアパートを売却することになった
管理を請け負っていた大地主がアパートを一斉に売却することになった
知り合った顧客から紹介された富裕層がもっと大きな不動産を売却することになった

色々ありますが、不動産会社に情報や情報の基になる人脈が集まるのは必然です。

不動産会社は物件を見た段階で「売れるかどうか？」を即座に判断し、お宝物件なら市場に流すまでもなく水面下で売っていく訳です。

なので、ここを掴まないとお宝物件はいつまでも自分には回ってきません。

不動産業界はアナログな世界

ここ数年、「不動産テック」が話題ですが前述したように不動産取引は関わる人全員が「手間なく取引できれば良い」訳です。
（当然です）

前述したようにクローズドな商習慣が好まれやすい土壌があるにも関わらず、無理やり透明性を確保しようとしても上手くいかないでしょう。

市場を透明にして喜ぶのは唯一「無知な買主」だけなのです。
（そもそも不動産取引市場の事情を考えると透明にするのは無理だとは思います）

取るべき手は単純

そうなるとお宝物件や非公開物件を手に入れる為にやることが見えてきます。

沢山の不動産投資本に書かれている通り、「不動産会社と仲良くなる」だけです。

正確に言うと、仲良くなるだけではなく自分が物件を本当に買える人である必要はありますが、まずは情報を貰える関係を築くのが一歩目です。

ポータルサイトどころかレインズにすら掲載されない物件を買う為には情報の大元を掴む。

これしかないですね。