不動産投資の「正解」について【VS論争への持論】
昔から無くなりませんね・・・「VS論争」とそれを理屈っぽく熱弁する人。笑
先日のツイートにもある通り、私の意見は「その人や状況によって正解は変わる」です。
持ち家VS賃貸を例にあげると、会社員時代の先輩は、「持ち家を買った方が良い。年を取ると賃貸の審査が下りない事が多いから」とのことでしたが、その理由でマイホームを買う気になりませんし、高齢でも賃貸に住んでいる人はたくさんいます。
賃貸に住むのが正しい人もいれば、持ち家の方が良い場合もある。あくまで一長一短で状況次第になるのは間違いないでしょう。
不動産投資の手段は強制
不動産投資ももちろん、色々なやり方があって、一棟や区分はもちろん、戸建てやパーキング、エリアも様々です。
色々あるのですが、それぞれに成功者がいるので、できるなら別にどのやり方でも良いというのが私の結論です。
別になんだって成功はできるはずですね。
「できるなら」というのは不動産投資の場合、自分が好きなジャンルに取り組めるかは分からなくて、
「本当は一棟ものからチャレンジしたいけど、お金がないから区分マンションからコツコツいこう」
「廃墟を再生させて満室にして高利回りを取る投資をしたいけど、金融機関が耐用年数切れ物件には融資してくれないからできない」
「商業地域で雑居ビルに投資したいけど、普通のサラリーマンなので住居系にしか融資が出ない」
という感じで、その人の資産背景や属性、ご経歴によって、自ずと買う不動産は限られるわけです。
なので「VS」もなにも、それを理解した上で、いまの自分にできることをするしかありません。
プロでもないサラリーマン大家さんが買える物件は、良くも悪くも似たり寄ったりの「そこそこ」の物件であることが大半ですね。
目標も似たり寄ったり=やり方は同じ
そして、不動産投資で叶えたい目標や達成するまでの希望も、皆さん大体似ています。
私の当時の目標もやはりそうで、
・自己資金は極力使わず、
・遅くても5年以内くらいに
・月のCF100万円を達成したい
でした。
当時読んだ本に影響されて、なんとなくの目標だったと思います。
目標額が少しズレることはあっても、皆さんこの辺を最終的に目指している人が多いのではないでしょうか。
「ゼロからスタートして5年以内に月100万の家賃を得て脱サラする」
いま考えれば、恥ずかしいくらいな安易な目標でしたが、(笑)
この目標を達成するためには、当時見かけた(今も見ますが)「区分vs一棟投資。どちらが正解?」みたいなVS論は全然関係ないのです。
・早く脱サラしたいなら投資金額を大きくしないとダメ
・当面はキャッシュを貯めやすい高利回り物件になる
・高利回り物件は地方に多いので投資エリアは地方都市
・自己資金が限られるので金融機関からOKの出る基準に従うのが最優先
こんな感じで、どっちが良い悪いという発想ではなく、目標から逆算して考えると自ずと「地方の高利回りアパート」という投資にいきついた訳です。
これが例えば、「定年後の足しにしたいから」という理由なら、リスクを取らず区分マンションをコツコツと買い増ししていけば済む話なんですね。
なので、似たような目標を達成するには既にやった人のやり方を真似するだけであり、オリジナルなんて不要なのです。
間違えると目標達成が遠回りor無理になる
そして、これが例えば当時の私が、巷のVS論に触発されて、
「早く脱サラしたいけど、まずは区分マンションで練習してからの方が良いのかな」
なんて思って、区分マンション投資をしていたら・・・
区分には区分の良さがあるものの、私の目標を達成するのに最適な手段ではなく、間違いなく遠回りになっていました。
私の場合は、年収が500万円くらいだったので、購入物件の選択肢が広く取れる属性ではなかったですが、「大企業の部長で資産も属性も申し分ない。都内の金融機関から一棟ものの融資内諾を得ている。けど・・・怖いので安い区分投資から練習してみます」
となると、「選択肢はそれなりにあるけど目標達成の手順が微妙」なケースです。
これが一番良くないというか、巷の是々非々論に左右されている典型例に思います。
特徴を理解してどれかを捨てること
ということで、大切なのは「自分の目標を最短で達成できる手段かどうか」のジャッジであり、そう考えると巷のVS論は明らかに片方の主張にしかなっていないものが多いでしょう。
こちらの記事にも書きましたが、取捨選択が大切です。
いまお話した不動産投資はもちろん、他だって同じです。
「落ち着いた住居で永く済める場所が良い」ならマイホームになるし、「公共交通機関が発達していないエリアに住んでいる家族持ち」ならマイカーを持った方が良いかもしれません。
サラリーマンで輝く人もいれば、独立が向いている人もいます。
「VS論」が長年無くならないのは、一長一短だからであり、片方の正しか見ても話になりません。
完璧な投資(投資じゃなくても全部)はないので、一長一短を理解した上で判断してくことが一番大切だと思います。